土佐山内家伝来『津田越前守助広 延宝九年八月日』新刀最上作の巨匠 刀苑社最上作認定書 円熟期丸津田の最高傑作刀 佐藤寒山鞘書
津田越前守助広は寛永十四年に現在の兵庫県芦屋市に生まれました。
そぼろ助広に入門して後に二代目助広となり、明暦三年に越前守を受領、
寛文七年に大阪城代青山家に召し抱えられます。濤瀾刃を創始した
事で知られ、その新作風は一世を風靡しました。大阪新刀のみならず
後世の新々刀鍛冶や現代刀工にも大きな影響を与えています。
この刀は鎬造、庵棟、身幅やや広く、元先の幅差が少しつき、重ねやや厚く、反り程よくつき、
切先は中切先が延びごころとなり、非常に洗練された刀姿をしていると思います。
鍛えは小板目肌が総体によくつんで、地沸が細かによくついて、地景入り、
非常に美しい地鉄となっており大阪新刀の最上位工らしい鍛えになっていると思います。
刃文は直刃を基調として僅かにのたれごころを帯び、匂深く、小沸よくつき、
所々強めの沸を交え、砂流しが細かにかかり、匂口が明るく冴えています。
帽子は焼き深く、直ぐに入って先が掃きかけています。茎には津田越前守助広の銘が
あり裏には延宝九年の裏年紀があります。流暢な草書体で切られており俗に
丸津田銘と呼ばれており、彼の円熟期とされ非常に評価の高い作品となっています。
鑑定書は昭和名物編纂で知られた刀苑社の最上作認定書が付属しています。
昭和を代表する鑑定家であった佐藤寒山の鞘書があります。傑出の一と評し
山内家伝来と書いています。佐藤寒山は終戦直後の混乱期に日本刀の保護活動に大きな
功績を残しており、新刀研究に於いては新刀の寒山と謳われました。大名などの
位の高い人物はやや短めの刀を好んだと言います。狭い室内に対応できるように護身の意味や
籠に乗る際などでは定寸であると取り回しにやや難があるため、二尺一寸から二尺二寸を
よく用いたと言います。その寸法に傑作を多く見るのは貴人からの注文打ちが多かったから
と言われています。幕末の雄藩「土佐山内家」に伝わった丸津田の傑作名刀と評せる
一振りであると思います。
長さ/65.0㎝ 反り/1.5㎝
元幅/30.5mm 元重/6.8mm 先幅/22.0mm 先重/4.8mm 刀身のみの重量580g
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