【製品について】
イギリスLectrona社が1950年代前半に設計・製作した10インチ、角型アルニコ・フルレンジを、1940年代のお洒落なレトロ・キャビネットに納めたスピーカー・システム。モノーラル時代の品で、1本での出品です。 GoodmansやTannoyといったメーカーが高い評価を受ける以前に、イギリスではこのLectrona を初めとして、Magnavox UKやGrampianといったメーカーが、ユニット・サプライヤーとして、当時のHiFiユニットを供給していました。(Lectrona は、主にDeccaやMurphyなどに供給していたようです。)
出品の品は、こうした時代のユニットの1つを納めたもので、マグネットには、もちろんアルニコ。Lectrona独特の角形マグネットが使われています。
キャビネットは、背面ボードの作りからして、マグネチック・スピーカーの時代、1940年代の製品と思われます。この時代らしく、良質なムク材が使われ、デザイン的にも大変凝った、骨董といってもよいレベルの品だと思います。(これは、ボックスでも、エンクロージャーでもなく、やはりキャビネットですね。)おそらく、英国の好事家さんが、この古いキャビネットにLectronaを組み込んだものと思われます。購入時のユニットは、画像9にありますように、かなり大きな補修がなされていました。音質的に気に入ったため、その後現在搭載している状態の良い同一のユニットが入手できたため、交換したものです。(今回、お譲りするに当たり、元々のユニットもおまけとしてお付けします。大きな補修痕はありますが、音質そのものへの影響は少ないようで、まだまだ十分に使えます。)
音質的には、再生周波数帯域をいたずらに広げず、あくまでも抑制的で、彫りの深い再生音は、イングランド・トーンの基盤を感じさせてくれます。濃密な中域を核とした、アナログ・ライクの音質は、とりわけ魅力的です。もちろん、この時代のスピーカーですから、現代のスピーカーと較べたら狭い周波数帯域ということになります。しかしながら、モノラルでこうしたスピーカーの音楽を聴いていると、音楽を聴く上でこれ以上何が必要ですかと問いかけられているような気がします。(これが、やはり、High Fidelityではなく、Good Reproductionを追求していた時代なんですね。)
当方、イングランド・トーンを追いかけている中で、1940年代~’50年代初頭の希少な製品を幾つか入手しましたが、出品のスピーカー・システムも、この中の1つです。
システム全体のおよその大きさは、横幅40cm、高さ34cm、奥行き14cm(いずれも最大値)になっています。
希少なスピーカー・システムです。英国サウンドを愛好される方、あるいはその歴史に興味をお持ちの方、いかがでしょうか。特に、イングランド・トーンを愛するモノーラル・ファンの方にはお薦めだと思います。現代のスピーカーに慣れた耳にはゆったりとした安らぎを与えてくれるものと思います。
【商品の状態について】
<キャビネットについて>
〇 7、80年前の製品らしく、使用に伴う小さな傷こそありますが、特にこれといったダメージもなく、時代を考えるとまずまずの良品といってよい状態だと思います。
〇 内部のサブ・バッフルについては傷みが酷かったため、当方で新しいものに交換してあります。
〇 ケーブルは、元々は直出しだったと思われますが、使い勝手から、バナナ・プラグも使える新しいタイプのターミナルを当方で取り付けてあります。
<スピーカー・ユニットについて>
〇 コーン紙の色合いなどをみると経年感は否めませんが、画像からもわかりますように、特にこれといった傷みもなく、まずまずの状態だと思います。
〇 公称インピーダンスは3Ω。管球アンプの場合、4Ωの扱いでよいと思います。
【その他】
発送はヤマト宅急便、1ヶ口。送料着払いでお願いします。(即決価格で落札いただいた場合は、送料は当方で負担いたします。) ジャンク品としての出品ではありませんので、輸送中の何らかのトラブルで、製品としての機能に問題があったり、状態が説明と著しく異なったりした場合、2週間以内に、その旨ご連絡いただければ、返品は受け付けます。
なお、同時に、趣味の音響製品を何点か出品しておりますので、よろしかったら、そちらもご覧ください。