①真空管(mT)管型(9pin)の水晶振動子(3579.545Kc) (新古品)
1958.10(昭和33)製造、KSS:Kinsekisha Laboratry Ltd.製
No.C1370,C1369、オリジナル箱入り
※日本のカラーテレビは1960(昭和35.2)日本ビクター、同年(7月)東芝で発売されている。
従って、この水晶振動子はカラーテレビが市販される前に、研究や試作などのために製造されたものと推定される。
②色副搬送波(3579.545kc)発振用,水晶振動子 (新古品)
HC-6/W型 Meidensha CRYSTAL オリジナル箱入り 18個
製造番号・年
HX52、HX81、HX83(35年1月)
HE49,HE50、XE54,XE55,XE56,XE57,XE58(35年12月)
L906,L907(36年3月)、 L920,L921,L922(36年3月)、 L903、L914、L918(36年3月)
※HC-6/W型は写真のように端子がリード線(Wire)で、セットに半田付けするものです。
③アメリカRCA社の21吋丸形ブラウン管使用「CTC-9型」カラーテレビに使用されていた色副搬送波発振用の真空管型水晶振動子
・セットに直付けで使用されていたものを修理に際して交換した物(残念ながらその後破損してしまいました。当時の記録品です。)
④RCA製、3579.545kc発振用,水晶振動子
RCA製カラーテレビ(CTC-10)に使用されていたものです。(CTC-9型の後継機)
※CTC-9 1959、CTC-10 1960発売
⑤アメリカのBliley Electric Co.(1920年代創業)製、水晶振動子
型名:BH6A (Bliley Hermetically sealed Case 6Aの略称)
周波数:61250kc(61.250MHz)
なお、BH6Aは日本のHC-6/Uと同規格です。
※この周波数はアメリカのテレビ放送NTSC-M方式の第3チャンネルの映像搬送周波数(61.25MHz)です。
1960年代頃からアメリカ製のテレビが日本に個人輸入(引っ越し持ち帰り)等で、日本でのチャンネルへの改修の確認用に使用された。 (日本では必要の無い周波数の為、アメリカから輸入)
⑥水平発振周波数用水晶振動子(真空管7p型) (新古品)
31.5kc、VM-15型、No.R8500、昭和41.4、NIHON DEMPA KOGYO CO.LTD製
水平発振周波数は15.75kHzですので、31.5kcを1/2分周し使用する。(測定器用)
なお、以上の水晶振動子は、現在はデジタルに移行したので、歴史的な遺物となりました。