先日落札いただいたインド更紗のはぎれ(2枚目参考画像 ID:1226539617)と全く同じ文様です。こちらは、完全な長さで残っています。多色であるため新しく見えますが、19世紀末の上手のインド更紗で、時代の下る複製ではないことを保証します。
これは、インドのグジャラート州で作られ、インドネシアの富裕層向けに輸出されたインド更紗(スバギ)で、手描きとブロック、ロウ防染による片面染めによる布です。この布は昔、スマトラ島で入手しました。1枚目画像のように遠目に写すと濃い青色に見えますが、3枚目画像が実物に近い色味です。
約276㎝×103㎝とこれまで蒐集していたスバギの中で一番長さがあり、5色が使われています。この長さといい、当時の特注品であったのでしょう。スバギにあまり見られない紫色が確認できますが、この色は19世紀のインド染織には既に使われており、時代の下る染料とは異なります。
このような美しい布に鋏を入れるのは惜しまれますが、繊維には力がありますので、裂としても幅広い用途に生かしていただけることでしょう。
この時代のインド更紗には通常、退色や傷みが多くあるものです。しかし、この布は、以下の補修や傷みがあるものの全体的に良い状態だと思います。
まず、2分割した上半分(6枚目画像)をご覧ください。左上の水色囲み部分に補修があります。あと、右端の水色矢印部分に小さな破れがあります。その部分のアップが、7枚目画像です。次に6枚目画像の左下の緑色囲みに一見しただけで分かりづらい小穴や傷みがあります。その部分のアップが、9枚目画像の左側です。次に、2分割した下半分(8枚目画像)をご覧ください。左側の紫色囲みに小穴と補修があります。その部分のアップが、9枚目画像の右側です。他に小穴や一部退色箇所があるものの途中で継いでいる箇所や大きな傷み布の欠失はございませんので、まずまずの状態でしょう。100年以上も経った時代のある布は、全く傷みの無い完全な状態は考えられず、傷みや補修がつきものです。長い歳月を経てきた布である証ととらえ、古布にご理解のある方のみ、ご入札をお願いいたします。新しい布をお求めの方や補修や傷みが気になる方は、ご入札をお控えください。
出品しているものはどれも、昔選別してコレクションしていたものです。現在では、インド更紗は、はぎれでも貴重です。このように両端まで残っている一枚ものは、あまり出てくることはありませんので、大変リーズナブルかと思います。大切に引き継いでくださる方がいらっしゃいましたら、よろしくお願いいたします。
※ 落札日を含め2日以内にご決済をいただける方のみ、ご入札をお願いいたします。落札後連絡が無く期限内にご決済をいただけない方や到着後に受取連絡をいただけない方は、申し訳ありませんが以後の入札は、ご遠慮いただいています。
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