下記の、ハヤカワ・ポケット・ミステリ 初版3冊セットで、図書館のリサイクルブックです。
(1)ウィンブルドンの毒殺魔/ナイジェル ウィリアムズ(著)/高儀 進(訳)
(2)二度消えた娘/マイクル・コ−メニイ
(3)暴露記事/チャールズ・ケニー
(1)ウィンブルドンの毒殺魔/ナイジェル ウィリアムズ(著)/高儀 進(訳)
妻を殺そう。
そう思いたってからというもの、ヘンリーの頭の中は、太った醜悪な妻をどうやったら始末できるかということで、いっぱいだった。
絞め殺す。崖からつきおとす?それとも、自動車に細工して事故に見せかける。
いや、毒殺がいい。毒殺こそ、わが大英帝国の伝統と誇りにつちかわれてきた、秘めやかで美的な殺人方法だ。これでいくしかない。
手段が決まると、ヘンリーはさっそく下調べをはじめ、タリウムという無味無臭の毒薬があるのを知った。
これを料理にふりかければ、健康食品しか食べない妻のエリナーも、なんの疑いももたずに口にするだろう。
だが、ヘンリーの細やかな気配りと努力にもかかわらず、妻はそう簡単に毒殺させてはくれなかった。
のどかな郊外住宅地を舞台に、さえない中年男が妻をこの世から抹殺すべく、あの手この手の大奮闘をくりひろげる、ブラック・ユーモアたっぷりの英国ミステリ。
発行日 : 1991/11/30
ページ数 : 269 pages
(2)二度消えた娘/マイクル・コ−メニイ
私立探偵クルーガーは金持ちの家出娘エイシアを簡単に探しだした。
しかしその晩、エイシアのボーイフレンドが何者かに射殺され、エイシアがふたたび姿を消した。
エイシアに容疑がかけられ、クルーガーも共犯者とされていた。驚いたクルーガーは……。
発行年月日:1993/04/30
ページ数 : 349 pages
(3)暴露記事/チャールズ・ケニー
市民の尊敬を一身に集めていたボストンの市議会議員が凶弾に倒れた。一体誰が?
事件記者のクローニンは、議員の聖人の仮面の下の素顔を知り、政界や上層部の圧力に屈せず、真実を報道しようとするが…。
発行年月 :1997年06月
ページ数 : 347 pages