1973年第1次USツアーより、3月14日ボストン、ミュージック・ホール公演ほぼコンプリート。この時期を象徴するレアなオープニング構成で、まずこの年の北米ツアーでは”Echoes”がオープニングだったのが後半は”Obscured By Clouds”に変更されるも、この日だけはなぜか前半ながら、”Careful With That Axe, Eugene”でスタート。そして"Obscured By Clouds"、"When You're In"では、後のアニマルズ・ツアーを彷彿とさせるメタリックで暴力的なプレイを聴く事が出来、特に"When You're In"での切れ味鋭いギルモアのソロは感動もの。また、観客の喧騒の中で呪文のようにリフレインが繰り返される"Set The Controls For The Heart Of The Sun"では、そのあまりのドラマチックな演奏ぶりに、観客も静かに聞きこむ様もリアルに。そして後半は「狂気」の完全再現で前年の未完成ツアーに比べ、ほぼ完成に近いアルバム通りの演奏ではあるものの、一部アレンジや歌詞が違うあたりは要チェック。そして”One Of These Days”で終演という、フロイドの歴史的にもターニング・ポイントに当たるツアーであり、クールで殺伐としたムードを漂わせ始める過渡期ともいえるパフォーマンスを収めた大変貴重なドキュメント！

・Tracklist

[Boston Music Hall , Boston, Massachusetts .USA 14th March 1973]

Disc 1：01.Careful With That Axe, Eugene 02.Obscured By Clouds 03.When You're In 04.Set The Controls For The Heart Of The Sun 05.Echoes

Disc 2 (Dark Side Of The Moon)：01.Speak To Me / 02.Breathe / 03.On the Run / 04.Time / 05.Breath (reprise) / 06.The Great Gig In The Sky / 07.Money / 08.Us And Them / 09.Any Colour You Like / 10.Brain Damage / 11.Eclipse -encore- 12.One Of These Days

・Type：Audience

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