
37年前に出版された、大変希少価値がある本です。
こちらは、自宅保管の中古本です。外カバーに一部ハガレがございますが、書き込みや線引きなどはございません。
「宋拓李玄靖碑」
「顏誉公書」
意味:
「宋拓」:宋代に拓本が作られたことを示します。拓本とは、石碑などに刻まれた文字を紙に写し取る技法のことです。
「李玄靖碑」:李玄靖という人物に関する碑(石碑)のことを指します。
「顏誉公書」:顏誉公(おそらく顏氏の有名な書家)が書いたものという意味です。
この本は、宋代に拓本が取られた「李玄靖碑」という石碑の書を収録した書籍です。石碑の書は、中国書道の学習や研究に用いられることが多く、歴史的な価値のある碑文の文字を学ぶための資料として出版されています。
李玄靖は道教の高名な人物で、主に仙道や錬丹術に関する伝説が残っています。
6枚目の写真の翻訳文
**《李玄靖碑》**は、最も大規模で、字数の多い顔真卿の書による石碑の一つである。
元の石碑は江蘇句容の茅山玉晨観に建てられた。全文は約1,800字。
宋の紹興年間に、大風により石碑が折れ、破片が散乱し、まるで砕かれた石の山のようになった。
明の嘉靖3年、玉晨観で大火があり、石碑はさらに損壊した。
清の時代には、わずか17個の石片が残っていた。
現存する最良の拓本は、臨川の李氏(宗瀚)が南宋時代に収蔵していた断片を基にしたもので、
一部の欠落した文字は後世の拓本で補足されている。
これは、現在見ることのできる最高の拓本の一つであり、
わずかに欠けている文字もあるが、顔真卿の書体を愛する者や唐代の書法を研究する者には歓迎されている。
編者
1988年春
この石碑は、唐代の書家・顔真卿の貴重な作品の一つであり、歴史的な災害や戦乱を経て部分的に残ったものの、現在も書道愛好者にとって価値のある資料とされています。