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戸井 十月
植木等伝「わかっちゃいるけど、やめられない

＂クレージーキャッツの一員として『スーダラ節』などのヒットを連発しお茶の間に活気を与え、俳優としてニッポンを元気にし続けた「昭和のエンターテイナー」植木等。
８０年に及ぶその人生に迫ったロングインタビューで浮かび上がってきた素顔は、誠実すぎる「日本一責任感の強いの無責任男」だった――。
伝説のエピソードから人生観まで「ニッポンを元気にした男」が自らの人生を語り、全てを話し尽くした最初で最後の本格的評伝。
植木等に縁の深い稲垣次郎、谷啓、小松政夫が素顔の植木を語ったインタビューを外伝として収録！

レビューより
植木等の生きざまがわかります。
本書を読むと一世を風靡した、植木等さんがいかに誠実な人であったかが、わかります。
また、植木等さんを取巻くゆかいな仲間のクレージーキャッツとの深い絆も知ることができます。
特に、小松政夫との師弟関係のところは
必見です。


「ぼくは威張るひとが嫌い」と語る植木等さん。
だから、東宝のボスである菊田一夫に逆らったり、「乱」撮影中の黒澤明に苦言を呈したりするエピソードに迫力がある。むろん、植木等＝無責任男のキャラクターで縛りつけようとする事務所社長・渡辺晋への反撥もそうだ。クレージーキャッツのメンバー、谷啓さんへのリスペクトをこめた友情は本物。