
JBLのブックシェルフ型スピーカー「18Ti」です。
シリアル連番2台セット。
以下の整備を施しています。
・ ウーファーエッジの張替え
・ フランジの再塗装
・ コンデンサの交換
・ オイルフィニッシュ化
・ ネットの補修
ウーファーのエッジをゴムフォーム製で張り替えています。(写真6、7枚目)
ウーファーのフランジを再塗装しています。(写真同)
錆止め→つや消し黒。なお、ツイーターのプレートも色味を合わせるため塗装してあります。
ディバイディングネットワークのコンデンサをすべて交換しています。(写真8枚目左下)
既存と同等の静電容量で、アルミ電解コンデンサを主軸に構成しています。
キャビネットの突板仕上げを、亜麻仁油によるオイルフィニッシュとしています。
軽く油研ぎしてあります。軽微な汚れや傷が無くなり、表層が滑らかになっています。
前面ネットの再接着をしています。
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キャビネット外観は、底面を除き傷や打痕(写真5枚目)は最小限で、年代を踏まえると非常に綺麗な部類です。
前面ネットにもフレーム折れや穴などはありません。
ツイーターのグリルネットに変形はありません。
バインディングポストは、分解し薬剤で洗浄してあります。
なお、オイル塗りたてのため亜麻仁油の独特の匂いがあります。時間経過で和らいでいきます。
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80年代中期のJBLから、ホームユース向けとして登場した「Tiシリーズ」の最小機となります。
ツイーター「044Ti」はピュアチタンダイヤフラムを本格採用したドライバーで、シリーズのラインナップに統一して搭載されていました。
また、ウーファー「115H-1」は、こちらも初となる特殊PP製コーンを採用したもので、次世代に向けた挑戦的な仕様です。
対して、キャビネットはJBL独自の重厚なパーティクルボードと、現代ではたいへん高価になった天然チークの突板を贅沢に使用した仕上げという、昔ながらの伝統的な造りです。
音は古き良き時代のじゃじゃ馬な雰囲気を残しながらも、ややオールラウンダーに寄っています。
整備では、劣化部の補修が主です。
音質面では低音再生能力の復旧と2台でズレていたインピーダンスの修正。外装面では塗装による美麗化を行っています。
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・ 2ウェイ2スピーカー/バスレフ式
・ 寸法:238W x 390H x 225D mm
・ 重量:8kg
・ インピーダンス:8Ω
・ 許容入力:100W
・ 再生周波数帯域:45Hz~27kHz
・ 出力音圧Lv:88dB/W/m