【製品について】
日本でも評価の確立してきたRFT (VEB) L6506 オーバル・フルレンジをダブルで使用した、レトロな雰囲気の旧東ドイツRFT(VEB)のオリジナル・システム。正式名称はRFT(VEB) Innenraum Schallstrahler のようですが、一般的には“Radio Berlin”の愛称で知られているモニター・スピーカーです。実際に、現地のホールで使われていたものです。画像にもありますように、L6506ユニットのデカールが白ラベルになっておりますので、中期以降、1960年代後半から’70年代前半の製品と思われます。当方にてメンテナンス済み。Pairでの出品になります。 搭載のL6506 は、国内のとある工房でお洒落なオリジナル・システムを製作していることもあって、日本でも高く評価されるようになったオーバル・フルレンジ。スチール製のフレームに軽くて張りのあるシングルコーンが採用されているオーバル(25cm×16cm)ユニットで、劇場のホールなどでアレー状に複数を壁に埋め込んだり、小型の放送局用モニター・スピーカーとしてスタジオに装備されたり、幅広く使われていたユニットです。強い響きで、反応も速く、素っ気ない外観からは想像できない、高いパフォーマンスの再生音が魅力のユニットです。(フェライト・マグネットの時代の東欧のオーバル・フルレンジでは、RFT・VEB のL6506やL2259 PBO/E、Teslaの ARE667(668)などが高く評価されています。音の芯の強さと力強い響きのL6506、繊細で豊かな響きのL2259 PBO、心地よい響きと豊かな音楽性のARE667と、それぞれ個性をもった優秀なユニットだと私も思います。) エンクロージャーは、音響を考慮してバッフルに針葉樹系の合板が使われています。形状としては、ホールやスタジオでの壁掛け使用を意識して、比較的コンパクトで奥行きも薄く作られています。使用している針葉樹系の良質な合板、大きさの割に比較的薄手の板厚、吸音材の使い方などからしても、意図的に箱の響きを生かしたシステムとして仕上げられているようです。また、音質面への配慮からか、ユニットの固定に特殊なクリップが使われている点も特徴として挙げられます。(ジャーマン・ビンテージのユニットについては、ネジ固定は音質を劣化させるとして避ける方がいらっしゃいますが、現地でもそういう考え方の方がいらっしゃるようです)。
システムとしての音質は、力強くスピード感のある再生音というのが第一印象でした。また、大きさの割にとてもスケール感のある音楽を聴かせてくれます。じっくり聴いていると、現代のスピーカーと較べたらナローレンジかもしれませんが(システムとしてのデータは『Radiomuseum』によると90~16,000Hz。因みにユニットL6506の再生帯域は60~14,000 Hzとなっています。)、小振りなエンクロージャーとは思えないような、音楽の芯の強さと臨場感溢れる豊かな響きが伝わってきます。東独系のモニター・サウンドの特徴で、「モニター」らしくない(?)、音楽性豊かなサウンドだといえます。 壁掛け、スタンド・アローン(縦置き、横置き)、いずれの形でも使用可能ですが、出品のペアに関しては縦置きを前提にメンテナンスしてあります。壁掛けを考慮して背の高さの割に奥行きが薄い仕様になっていますので、トランス及び壁掛け用の金具を下側に配置して重心を下げるとともに、背面ボード固定用の木ネジを利用してL型金具を背面に取り付けて安定性を確保しています。(横置きの場合はL型金具を外して結構です。)音楽のダイナミズムを生かすなら縦置き、音場の広がりを生かすなら横置きを、それぞれ推奨します。なお、画像にもありますように、底面及びL型金具の底部には、床置きを前提に、濃紺の厚手のフェルト地を両面テープを使って貼り付けてあります。 本体のおよその大きさは、横幅22cm、高さ58cm、奥行き13cmになります。
【商品の状態について】
<エンクロージャー等について>
〇 エンクロージャーの状態は、画像からもわかりますように、経年による変化は見受けられますが、比較的綺麗な状態が保たれています。(一カ所、背面側の角に小さな当て傷が見られますが、ここは広がらないよう木工ボンドで固めてあります。)
〇 ケーブルは本来は直出し方式ですが、入手の際、既に短くカットされていましたので、バナナ・プラグも使えるタイプのターミナルを当方で取り付けてあります。
〇 ユニットの取り付けは、前述のとおり、ねじ止めではなく、独自なオリジナルのクリップで留められています。
※この取り付けクリップ、外すのは容易ですが、はめるにはコツがいります。また、パラレルの配線が単線のため、ユニットのケーブル取り付け端子への負担を考え、外すことはしませんでした。(東独ユニットのこのタイプの端子は強度的にあまり丈夫ではありません。ケーブルを内部で、中継端子を使って、一カ所固定しているのも端子の保護のためです。)
<ユニットについて>
〇 背面からの観察ですが、ユニットの状態は比較的良好で、特にこれといった傷みは見られません。無論、聴覚上も異状は感じられません。
〇 DCRは揃っており(ユニットの公称インピーダンスは6Ωですが、パラレル使用ですので、システムとしては3Ωになります。真空管アンプの場合、4Ωの扱いでよいと思います。)、音圧差も、通常の使用で問題のない範囲に収まっています。
【その他】
発送はヤマト宅急便、1ヶ口。送料着払いでお願いします。(即決価格で落札いただいた場合は、送料は当方で負担いたします。) ジャンク品としての出品ではありませんので、輸送中の何らかのトラブルで、製品としての機能に問題があったり、状態が説明と著しく異なったりした場合、2週間以内に、その旨ご連絡いただければ、返品は受け付けます。
なお、同時に、趣味の音響製品を何点か出品しておりますので、よろしかったら、そちらもご覧ください。