刀装具(鐔)金印銘「寅」・牡丹に蝶図(吉田松陰追悼鐔)
サイズ約7.03×6.62×0.53cm
重量138.8g
鉄磨地、竪丸形、金平象嵌、両櫃孔赤銅埋、金平象嵌角耳小肉。
京正阿弥系の伝統技法である金平象嵌の名品。
江戸時代後期の全体に布目平象嵌を施したものは京献上鐔と呼ばれ、平安城象嵌を更に緻密にしたような華やかな出来である。
本作は、隅切角形の篆書体金印銘で「寅」とあり、この構図は一宮長常から出た岡本直茂(鉄元堂正楽)系の金工などに見られるものです。
鉄元堂の一門にも、京正阿弥の技法を取り入れた細い布目金象嵌の楕円形の鐔が現存しています。
復古刀の世論で、赤銅などの色金鐔よりも強靭な鉄鐔が持て囃された事もあり、派手な鉄鐔が増えた時代と言われています。
この鐔には「吉田松陰追悼鐔」という一説があり、吉田松陰は幼名を虎之助(寅之助)といって、吉田家に養子入りして大次郎に改めます。通称は寅次郎で、寅年生まれで寅は虎に繋がり、二十一回猛士と号しました。
安政六年(1859年)十月二十七日、江戸小伝馬町牢屋敷で処刑された際に、その魂が白い蝶となって飛び去った、その日に不思議な蝶が現れたといった逸話があります。
牡丹は百花の王で、春先に咲くものと秋から冬の寒い時期に咲く寒牡丹も知られています。
「身はたとひ 武蔵の野辺に朽ちぬとも 留置かまし 大和魂」
牡丹は繁栄(塾生や同士が増えるだけてなく日本全国の発展)、蝶は再生(日本を思う大和魂は死しても無くならず受け継がれる)、寅の印銘は寅次郎(吉田松陰)を表していると考えられます。
新時代、日本を救う思想拠点の京都。その京都の京正阿弥の系譜の鐔であることも、この思想を強く願った者にとって大切であったに違いありません。
桐箱入り。
(2026年 2月 23日 16時 23分 追加)


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