
本品は、1960年代から1970年代にかけて製作された瀬戸ノベルティの中でも、現在アメリカを中心に極めて高い評価を受けている輸出向けヴィンテージ作品です。
当時、日本国内での販売はほとんど想定されておらず、主として北米市場向けに少量生産されていたため、現存数が非常に少なく、近年では国際的なコレクターズアイテムとして注目を集めています。
本作の最大の特徴は、頭部および脚部を瀬戸焼の陶器、ドーナツ状の胴体部分をプラスチックで構成した異素材ミックス構造にあります。
これは1950〜70年代の輸出用瀬戸ノベルティに多く見られる高度な仕様で、海外輸送に耐える軽量性と耐久性を確保しつつ、造形の自由度と視覚的インパクトを最大限に引き出すために採用されたものです。工業的合理性と工芸的感性が融合した、時代性の強い設計と言えます。
ブタをモチーフとした愛嬌のある表情と、ドーナツ状の中空ボディという大胆な造形は、単なる量産雑貨の域を超え、ミッドセンチュリー期の日本輸出工芸を象徴するデザインピースとして評価されています。
現在アメリカでは「Japanese Vintage Seto Novelty」「Mid-Century Japanese Piggy Bank」といった文脈で再評価が進んでおり、本品のように素材構成・造形・時代背景が揃った個体は、年々市場から姿を消しつつあります。
さらに本品は、底面のお金取り出し用の蓋が現存している点も重要な評価ポイントです。
このパーツは欠品している例が非常に多く、完存状態に近い個体は希少性が一段と高くなります。
【サイズ】
高さ:約18.5cm
幅:約11cm
奥行:約5cm
【状態】
経年によるシミや薄汚れは若干見られますが、年代を考慮すれば概ね良好なコンディションです。
割れや致命的な欠けは見受けられません。
For overseas buyers:
This is a highly collectible Japanese Seto novelty piggy bank produced mainly during the 1960s1970s for export markets.
Featuring a rare mixed-material construction of ceramic and plastic, this piece represents mid-century Japanese export design.
Surviving examples in this condition are increasingly scarce and highly sought after by collectors.