
自宅保管の品です。中身は大変美品ですが古いものですので、表紙など若干の経年変化はございます。ご理解頂ける方にご検討をお願い申し上げます。
佐藤しのぶ出逢いのハーモニー
世界のプリマドンナ佐藤しのぶが初めて綴った人生と出逢い。第2部では,森英恵,山田洋次,中村紘子,谷川俊太郎らとの興味深い対談を収録。
佐藤しのぶ―早春に咲く、紅白の梅に似て― 荻原益三
○歌のこころ
第一章 生い立ち
第二章 運命を変えた電話
第三章 研修所とデビュー公演
第四章 イタリア留学、そして紅白
第五章 これから……
○人のこころ ―佐藤しのぶ対談集―
・森英恵
簡素だけど一本筋の通った日本の美学を、ファッションを通して見せていきたい
・山田洋次
映画を見終わってから、幸福な暮らし方を考えれば、それでいい
・千住真理子
最後によかったと思えるような感動を、私は届けたいのです
・齋藤孝
感情のバリエーションを多くしないと、感情自体が磨り減ってしまう
・今井通子
五体と五感を楽しませてやれば、人間ってけっこう楽しく生きられる
・篠田正浩
DVDで見る画像は追体験。人間は原体験を作らないと生きられない
・伊藤京子
母親が子供に歌うような生活の中での歌を大切にしてほしい
・團伊玖磨
「佐藤さんの原点は研修所にある」と成長の過程を見ながらいつも感じている
・辰巳芳子
命と呼応するものを食べていかないと自分に自信が持てなくて、愛が育たない
・谷川俊太郎
僕の場合、詩と恋愛をするのではなくて、見合い結婚をしている
・中村紘子
いい演奏がたくさんある今は、一期一会で演奏しないと大衆に伝わらない
・平山郁夫
絵を描くことは持っているものを吐き出すこと、そのために気持ちを仕入れる
・ラヴェルのおしゃれの話
・映画音楽を書いた有名な作曲家
・クライスラーの話
・教科書的に表現する大作曲家像
・大自然を描いた大作曲家たち
・音楽と映画
・初演が大失敗したオペラの話
・オペラ
・大作曲家の食生活
・音楽と詩
・ピアノの歴史
・シルクロードを渡ってきた楽器
レビューより
前半の「歌のこころ」は佐藤しのぶの生い立ちや、ソプラノ歌手としてたどってきた経過の紹介、後半の「人のこころ」は各界の有名人との対談集と、二部構成になっている。著者が歌を色のイメージで捉えているところは興味深かった。例えば、「強烈な臙脂色の高音ではなく、パステルピンクのような色」という表現が出てくる。音楽をする人は絵を描いたり、鑑賞したりするのが好きな人が多いようだが、絵から音のイメージを膨らませているのかもしれない。