【送料】
・「ゆうパケットプラス」送料無料で発送します。
※ゆうパケットプラスによる発送について
・まとめて取引の条件を満たす場合は、標準レンズであれば4本程度を同梱して発送することが可能です。
・陸送扱いのため発送から配達まで他の発送方法と比較すると日数を要します。北海道からの発送ですが遠方ほど時間がかかります。これまで発送した結果では北海道内は翌日、関東地方はば3日後、関西地方は4日後、沖縄県は7日後の配達の場合が多く、1日遅れる場合もありました。
・ご不在時の配達で郵便受けに入らない場合は再配達となります。再配達では配達日時の指定が可能です。置き配の設定も可能です。
・専用の箱で発送することになっていて,大きさは縦17cm×横24cm×厚さ7cmです。
※まとめて取引について
【光学接着剤白濁の補修について】
・一度貼り合わせレンズを剥離して付着していた接着剤をきれいに除去しました。
・レンズの再貼り合わせは紫外線硬化型光学接着剤(Norland 光学接着剤 NOA61)で行いました。この接着剤はNorland Products社の数ある光学接着剤の中でもアクロマチックレンズやプリズムの貼り付けなどに適した特性をもつものです、
・最も難易度が高いのは貼り合わせ時に2枚のレンズの中心を正確合わせること(心出し)です。今回出品した個体は,光学接着剤を硬化させる際にレザー光を利用した心出し調整装置を使用して微調整を行い、2枚のレンズの中心が一致したことを確認しながら紫外線を照射して接着剤を硬化させました。
・2枚のレンズの心出しの状態は以下の方法で確認しました。
(1)SONY α7RⅡでファインダーを12.5倍の拡大表示にして、自作したテストチャートを絞り開放でごくわずかだけピントを前後にずらし撮影する。その画像でピンぼけ部分の広がりに偏りがないかを確認。前述のリンク先にある11.jpgがその確認用画像です。 ・再貼り合わせに使用した接着剤は通販サイト等で見かける紫外線硬化型接着剤ではなく,レンズやプリズムなどの貼り合わせの用途専用に製造された紫外線硬化型光学接着剤です。光学接着剤は屈折率が適切に調整されていて白濁が起きにくい性質のものです。メーカーに確認したところこれまで白濁が発生したという報告はないそうです。
(2)絞り開放で撮影した画像でピントを合わせた部分がシャープに描写されているかを確認。
※貼り合わせの精度が悪いとピントのピークが見つからない状態になります。
※過去に入手したオールドレンズで、バルサム切れ補修の形跡を確認できたものが2点ありました。これらの2点はいずれも心出しの精度が不十分で絞り開放時に中心部でも像が流れる症状があり実用不能の状態でした。
前述のリンク先にある12.jpgがそのうちの1つSuper-Takumar 50㎜ F1.4 前期型の様子です。また、別の1点はバルサムではなく接着剤で再貼り合わせを行っていましたが、広い面積で白濁が生じていました。製造後何年も経過して白濁が生じたため、一度そのレンズを剥離してクリーニング後に再張り合わせをしたものと思われます。その後に再度短期間で白濁を生じていることになりますので、おそらく光学接着剤ではない一般用途の紫外線硬化型接着剤を使用したものと思われます。 ※バルサム切れの補修が行われたレンズを入手する場合、心出しの精度や接着剤の種類が説明されていないものはリスクが大きく、出品者に事前確認しておいた方が無難だと思います。私のように高額で入手したレンズが絞り開放でピントが合わない、画面の片方で像が流れるなどの症状があると大きなショックを受けます。その経験から貼り合わせレンズの補修をする際には細心の注意を払い、心出しの精度を確認するための点検画像を参照できるようにしています。
レンズメーカーで行われている貼り合わせレンズの心出しについて紹介しているwebページがありますので紹介しておきます。
【レーザー光を利用した心出し調整装置】
私にはこのwebページで紹介されているような装置がないため、これまでリアルタイムで2枚のレンズの中心を確認しながら調整することはできませんでした。そこで、レーザー光で光軸のわずかなずれを拡大して投影しながら心出しの状態が確認できる装置を作成して正確に心出しを行っています。この装置の構造と心出し調整の方法は以下のとおりです。
[装置の構造]
・貼り合わせる2枚のレンズを重ねてステージに乗せ、下からレンズの中心にレーザー光を照射します。この時ステージとレーザー光が直角に交わるように微調整しています。レーザー光は天井方向に向かいますがそれを上に設置した鏡で下方向に反射させ、装置のわずか手前に光点が投影されるように鏡の向きを調整したものです。
[心出し調整の方法]
・2枚のレンズを光学接着剤で貼り合わせ、紫外線を照射する前にステージ上に凹レンズを下にしてセットします。
・装置を机上に置いて使用していますが、2枚のレンズを通過したレーザー光が机上に光点となって投影されます。
・机上に投影された光点を見ながら2枚のレンズを回転させると、心出しが不十分な時には光点が円を描きます。
・凹レンズはステージ上の同じ位置で回転するようにしていますので、上に重なっている凸レンズの位置を微調整していきます。
・心出しの状態が良くなるほど光点がの描く円の直径が小さくなり、完全に心出しができた時に光点は同じ位置で回転して動かなくなり調整は完了です。
・この調整時に紫外線を弱めに照射して光学接着剤をゆっくり硬化させ、心出しが完了した時点で本格的な照射を開始します。
・これまで、心出しについてはいくつかの方法を試してきましたが、今回行っている方法が最も短時間で作業を完了し、高精度な心出しが可能になっています。以前は治具を使用して2枚のレンズの外周をピッタリそろえる方法も試しましたが、外周を完全にそろえたとしても心出しはできていないことが多いようです。
出品中の個体の貼り合わせレンズに使用した光学接着剤NOA61ともう1種類同様の目的で使用されるNOA63の特性にかかわる情報をまとめたPDFファイルを、以下のリンク先に置きましたのでご興味をおもちの方はご覧ください。