進化で読み解くふしぎな生き物 シンカのかたち (シンカのかたち) 遊磨正秀/監修 丑丸敦史/監修 北海道大学CoSTEPサイエンスライターズ/著 宮本拓海/イラスト
★2009年刊 定価1738円 216㌻ 21.5×15㌢(A5判) ハードカバー製本
★いつも四つ児で生まれるアルマジロ、歩くヤシの木、メスしかい
ないトカゲ、シロアリをだますカビ、干上がっても死なない虫......この地球上
には、私たちの常識をひっくり返す多種多様な生き物が存在します。こんな生き
物たちを「進化」のキーワードで読み解けば......。「不思議」にも、彼らなり
の理屈があるのです。
擬態や寄生といった生き残りのためのドラマを繰り広げる、へんてこな生き物た
ちを豊富なイラストでご紹介。生き物好きの必読書です。
★目次
1章 ようこそ,ふしぎな生き物の世界へ
渦鞭毛藻 視線の主は植物プランクトン?
カギムシ ミミズでもイモムシでもない進化の迷子
ウェタ ネズミの代わりに働くカマドウマ
アフリカタマゴヘビ 鳥の卵しか食べない偏食家
しめ殺しイチジク 他の植物をしめ殺す植物
ウォーキングパーム 歩いて移動する植物
メクラネズミ 孤独を好む地下の住人
イヌ 飼いならされたオオカミ
2章 似たものへの進化
- コシアカスカシバ 完璧なハチまね名人
- アリグモ アリの姿をまねたクモ
- ターマイトボール シロアリをだますカビ
- ミミックオクトパス 人気の変装名人,それ本当に変装?
- ブーランジェーアシナシイモリ 地中世界の細長い住人たち
- ベニクラゲムシ クラゲもいろいろ,形もいろいろ
- タラバガニ それでも「カニの王道」を歩むか?
- バイカルアザラシ 淡水生活をはじめたアザラシ
3章 生き物の形をつくるしくみ
- ボルボックス 表と裏がひっくり返る生き物
- スボヤ 酒の肴はヒトの親戚
- カワヤツメ ドラキュラ魚と口の進化
- コキーコヤスガエル オタマジャクシにならないカエル
- カモノハシ 卵を生むけど哺乳類
- コピドソーマ 驚異の卵,分身の術
- シャクガ 食べもので姿の変わる幼虫
- ミジンコ 小さなミジンコのとんがった生きざま
4章 体の大きさが意味するもの
- ステラーカイギュウ 寒冷期に適応した巨大カイギュウ
- カヤネズミ 最小ネズミの空中生活
- ヒヨケザル 森林の滑空王
- ダイオウイカ 地球上最大の無脊椎動物
- アザミウマタマゴバチ 超小型昆虫は人類の友
- メガスコリデス 巨大ミミズ伝説の系譜
- グリプトドン 人類が滅ぼした巨大アルマジロ
- セコイア 天を突き森を覆う巨大な生き物
5章 寄生・共生という関係のふしぎ
- イソスジエビノハラヤドリ どこが頭でどれが脚?
- トキソプラズマ ネコに向かっていくネズミの謎
- ボルバキア 種を越えた遺伝は起こるのか?
- イチジクコバチ 植物とコバチの複雑な関係
- アリノスダマ アリと大家のいい関係
- ハテナ 植物か? 動物か? それがハテナ!
- ムカデミノウミウシ 光合成する?ウミウシ
- エンドウヒゲナガアブラムシ 共生細菌でパワーアップ!
6章 極限環境を生き残るひみつ
- クマムシ 伝説を生む生き物
- ニセネグサレセンチュウ おっとり型の戦略で乾燥に耐える
- コオリミミズ 凍ったり融けたりを繰り返すミミズ
- コオリカマス 南極の海にすむ変わった魚
- スケーリーフット 鉄の鎧を身にまとう巻貝
- ユノハナガニ 深海の温泉を好むカニ
- オセダックス 海底に沈んだ骨をめぐる生き物
- ベニクラゲ 若返る永遠の命の神秘
7章 子孫を残すためのさまざまな工夫
- テングミズミミズ 目があるミミズの奇妙な増えかた
- サナダムシ 産卵マシーンと化した寄生虫
- コロラドハシリトカゲ 女性だけの世界をつくるトカゲ
- ココノオビアルマジロ いつも四つ児を生むアルマジロ
- ヤリイカ スニーカーの横恋慕
- オドリバエ メスへのプレゼントは本物とは限らない
- タマシギ メスが派手な鳥たちとその理由
- ジュウシマツ 愛を歌う鳥
8章 仲間と一緒に暮らす生き物たち
- タマホコリカビ 細胞寄れば文殊の知恵
- コケムシ あなたは私の一部? 私はあなたの一部?
- セイヨウミツバチ 女王の座をめぐる戦い
- ヒラズオオアリ 私はコルク栓,あなたは脂肪タンク
- ツノテッポウエビ みんなで守るカリブの楽園
- ハダカデバネズミ 哺乳類にもいた真社会性動物
- ナミチスイコウモリ コウモリの恩返し
- アデリーペンギン みなさんのおかげでヒナが育ちます
終章 ヒトというふしぎな生き物
プロフィール
北海道大学CoSTEPサイエンスライターズ
北海道大学科学技術コミュニケーター養成プログラム(通称:CoSTEP[コーステップ])の受講生とその教員。北海道大学CoSTEPは,科学技術の専門家と一般市民との間を双方向的なコミュニケーションによって橋渡しをし,科学技術の社会における重要性や科学技術を学ぶことの意義や楽しさを伝える役割を果たす人材である「科学技術コミュニケーター」を養成している。北海道大学CoSTEPの受講生は社会人や大学院生で,科学技術を伝えるためのさまざまなスキルを習得したいという人々が学んでいる。