ブーレーズ/
ドイツ・グラモフォン録音
★初出オリジナル・ジャケット・デザインによる紙ジャケット仕様
★背表紙付き
マーラー:
・交響曲第9番ニ長調(録音時期:1995年)
シカゴ交響楽団
シカゴ交響楽団との1995年の録音。作曲者自身による、実演を踏まえた細かな改訂作業を経ていない交響曲第9番では、以前から演奏上の様々な問題点が指摘されており、実際、コンサートや、一部のCDではかなり濁った音や、未消化な姿に出くわしたりするものですが、ここではそうした問題に対して、クリアなサウンドばかりを追及するのではなく、きたない音はきたない音として、個々の音の緊張関係を前面に打ち出し、本来豊富な情報量を、そのままの形で生かしてゆこうという姿勢が顕著に感じられます。
そこには、いわゆるマーラー指揮者たちがおこなってきた明晰指向ゆえの声部バランスの調整や、デフォルメによる情緒の強調、細部の拡大といった要素は希薄であり、結果的に、作品本来の“カオス的性格”が、より強調されることになっているのが、いかにも楽譜を大切に扱うブーレーズらしいところです。
もちろん、いつもながらの高度なディテール追及も見事なもので、第1楽章第43小節のコントラバスのトレモロの処理や、同第408小節以降のホルンとフルートの巧さ、第4楽章第98小節のフルートのデュナーミク調整など、印象的な箇所が数多く存在し、屈指の名人オーケストラであるシカゴ交響楽団の実力をフルに発揮させた統率力はやはり見事なもの。第4楽章の有名な主題が、完璧なまでの各部のバランスによって、対位法的テクスチュアの美感を最大限引き出し、結果的に、第159小節以降の精妙をきわめたアダージッシモ(コーダ)との鮮やかな呼応関係を呼び覚ますあたり、主情的な演奏ではまず判らないフォルムの美の具現として見逃すことのできないものとなっています。第3楽章ロンド・ブルレスケでの冴え渡るリズム、抜群の遠近法の感覚も聴きものです
ピエール・ブーレーズ(指揮)
※ブーレーズ/ドイツ・グラモフォン&デッカ録音からの分売です。
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