1981年生まれ、ベルギーはアントワープ出身のサウンドアーティスト、Lieven Martensのポストノイズ系のカセットテープ文化から派生した特異なサイケデリックトリップ音響プロジェクト、ドルフィンイントゥージフューチャーの2014年発となる単独名義作。オリジナルリリースは彼自身が運営する自主レーベル、Edicoes Cnから30分カセットテープフォーマットにて恐らくは数百本程度が制作されていたもので、2000年代のリリースながらややコレクターズアイテム的な立ち位置の人気作として知られていたもの。で、こちらはそれの正規再発CD盤として、2016年に同レーベルから待望の再発CD化となったもので、音をフォトデザインで表現したようなこの素晴らしいジャケットは全部でブルー、グリーン、ブラックと3色あるうちの本掲載盤はグリーンヴァージョン。このCDの他にLP盤でのリリースもあることから、いかに本作が好事家から珍重されてきたかというその証左。そのテープの方がトータル30分4トラック程度の収録だったものから、本CDではトータル50分9トラックに拡張された完全版として完成されているのも高ポイント。この人の音盤作品はいずれも使用機材や録音ディテールなどのクレジットが記載されない事がほとんどなので、こういった事情は本作も例外では無く、この辺はあくまで音から判断していくしかないという次第。で、まずはその音響面での特徴となっているのが、様々なロケーションで採取してきたであろう環境音、いわゆるサウンドスケイプネタは本作に限っていえば海とか波の音、時としてカモメやウミネコの鳴き声、船の汽笛なんかも被さって、こういう海にまつわる事象にフォーカスしたものが全編で使用され、これがガラクタのような木琴と思われる音や様々な器楽音が壊れたオルゴールのように、たどたどしく定型フレーズを繰り返していくといった展開で、演奏は終始、儚げで亡羊としており、その霞がかったようなモア~っとした音響処理と併せてどこか意識が遠のいていくその先で鳴っているような超ドープなサイケ感は、例えば貝殻を耳に被せて聴こえてくるようなあのゴ~っとした遠鳴りのような音の記憶にもシンクロしていて、それは取りも直さず過去への憧憬がサイケな心象風景を通して共振現象を引き起こしちゃったような類の無さ。因みに一般的にはアンビエントとかニューエイジ系からの影響も評価軸として取り沙汰されてはいるけれども、その本質はもっと衝動的に壊れていて、真性サイケデリックとしたほうがより捉えやすいというのは本作を聴いてのとうり。DOLPHIN INTO THE FUTURE-songs of gold(edicoes cn)
コンディション:★盤は中古盤として並品(軽いキズ、スレがあります。音トビ無し、再生に影響無し)、ジャケットは中古盤として並品(目だたない程度のスレ、キズ、経年のヨレがあります。端にツメの噛み跡あり)、プラケースは中古盤として並品(スレ、キズが散見されます、ヒビ割れがある場合もあります)★プラケースは経済的理由により新品に交換できません。予め消耗品としてお考えいただけますと幸いです★その他詳しいコンディションにつきましてはご入札前にご質問欄からお問合せください。あくまで中古盤という性質上、完璧なコンディションをお求めの場合はご入札をお控えくださいますよう、よろしくお願いいたします★
★送料(ユウメール):CD1枚¥180、CD2枚¥215、CD3枚~4枚¥300★郵便料金改定に伴いまして(CD5枚以上は枚数制限無し)及び(LP盤1枚~2枚)は定形外郵便(規格外)での扱いとなります。送料は¥500★