これまたド傑作。1951年生まれ、米国はオハイオ州クリーブランド出身の異能ギタリストにして個性的な作曲家としても知られ、コーネル大学に在学中にはロバートムーグの電子音楽クラスに参加し、バード大学に在学中にはラズウェルラッドへも師事。後に大学院に進んでからはなんとモートンフェルドマンがこの人の指導教員だったという、単にアヴァンギャルド系ギタリストという以上にわりとアカデミックな出自を持つというのが後々のこの人の音楽的な核心となってもいるエリオットシャープの90年発となるソロ名義作。リリースは現代音楽系では無い、普通のクラシック音楽のマイナーレーベル、Newport Classicからというのもエリオットシャープ物件がこんな所からリリースされているというのも意外。特に本作に於いては編成からして非常に風変わりで、数多くリリースされているこの人のディスコグラフィー中でも異色さでは群を抜くような存在感。実際にエリオットシャープご自身はその身の上でもあるギターは全く弾いていないうえに、例えば2~7トラック目では、Atari1040ST ComputerとRoland S330 Samplerの2台だけを使用し、8トラック目ではなんとアクースティックのピアノのソロ演奏を披露するという恐らくはこれでしか聴けないような番外編。特に上記のAtariコンピュータなんてもうクレジットを見るだけでワクワクする人もいるのかもしれず、わりとこの時代を感じさせる機器の音を聴けるというだけでも貴重。内容は全部で3曲の大作が収録されていて、まずはTwenty Below(22分)では編成が、Gwendolyn Toth、Anthony Coleman、Joseph Paul Taylor、David Weinstein、Zeena Parkins、Wayne Horvitz、の6人によるリードオルガン、ピアノ、サンプラー、シンセサイザーだけを使用した合奏曲。これは単に合奏曲とはいえ通常考えられるそれらのイメージはここでは微塵もなく、このインストゥルメンツからも解るように要は現代音楽系の電子音響をアンサンブルへと置き換えたような演奏で、しかもエリオットシャープがCarbon名義の諸作で完成させていた作曲法を応用しているのがミソで、こんな複雑なタイミングでの発音が要求される楽曲を苦心してアンサンブル化したのに、結果的には電子音楽にしか聴こえないという奇態さは、フランクザッパの変態電子音楽系超絶作、スタジオタンを単一の音色に置き換えてシンプル化したような感じもある怪作。因みに上記演奏者のうち、Gwendolyn Totは普通のクラシックシーンでハープシコードやオルガンなんかを演奏している古楽のスペシャリスト。Joseph Paul Taylorはなんとシュトックハウゼンとネガティブバンド名義でShort WaveというタイトルのアルアムをFinnadarレーベルに残している、そのネガティブバンドに参加していた演奏者。次にK!L!A!V!は上記のようにエリオットシャープのプログラミングしたAtariコンピュータが猛威を振るうピアノ曲で、これは恐らくはシーケンサーによる演奏で、特定のフレーズの繰り返しが頻出するポストミニマル風情でありながら、やはり難儀なタイム感が要求されるカッチョイイ構成。次のMappingはエリオットシャープの演奏によるピアノ独奏曲で、これも基本構造はK!L!A!V!と似たような感じながらも、こちらはもっとミニマル旋法が強調されているなど、よりトランシーな恍惚感が滲み出ているような感覚などはエリオットシャープの真骨頂。ELLIOTT SHARP-K!L!A!V!(newport)
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