【基本情報|Release Information】
レーベル:Animage
品番:ANL-1013
フォーマット:LP
国:Japan
リリース年:1983年11月25日
タグ:Soundtrack, Synth-pop, Japan, 1980s, Anime, Imaginary Score
【構造と文脈|Structure & Context】
音響構造と知覚設計
本作は、映画『風の谷のナウシカ』がまだスクリーンに現れる前──つまり物語が映像を持たない段階で制作されたイメージ・アルバムであり、音が物語を「先取りして描く」という特異な録音物である。Wonder City Orchestraを擁した本作は、シンセサイザーとストリングスが並列に動き、抽象的な視覚性を帯びた音像を作り出す。
例えばA2「はるかな地へ…」では、旋律が空を描くように旋回し、オーケストレーションがまだ重力を知らない。B6「鳥の人」はその頂点として、後年の映画サウンドトラックでの再演とは別の位相で、未決定性を宿した主題として浮かび上がる。サウンドに込められたのは、映像より先に「ナウシカという記憶」を作るという試みであり、これは録音物が映画に従属するのではなく、創造の主体として機能した稀有な事例である。
制作背景と制度的文脈
1983年当時、イメージアルバムというフォーマットは、出版文化とアニメーションの中間に位置する「予感の形式」として存在していた。久石譲が宮崎駿と初めてタッグを組んだこの作品は、未来の映画を予告する音のスケッチブックであり、後に展開されるジブリ・サウンドの原型が刻まれている。
注目すべきは、この録音物が音楽としてだけでなく、作曲家とアニメーション監督の「制度的接続点」であることだ。宮崎・高畑両監督がこのアルバムを聴き、久石を正式なサウンドトラックの作曲者として迎えたことで、以後のジブリ・フィルムスコア史が開かれた。音楽が制度を作り、物語を導いたという意味で、これは「想像力の政治」としてのイメージアルバムである。
また、ジャケットに描かれたイラストやインサートのタイポグラフィも含め、これは80年代日本におけるメディア横断的パッケージング=情報文化の再編成を象徴する記録物でもある。
【状態詳細|Condition Overview】
メディア:NM
ジャケット:NM
付属品:帯、インサート付属
【支払と配送|Payment & Shipping】
発送:匿名配送(おてがる配送ゆうパック80サイズ)
支払:!かんたん決済(落札後5日以内)
注意事項:中古盤の特性上、微細なスレや経年変化にご理解ある方のみご入札ください。完璧な状態をお求めの方はご遠慮ください。重大な破損を除き、ノークレーム・ノーリターンにてお願いいたします。