1. 【基本情報|Release Information】
音が制度のエッジに触れる瞬間を、わずか300の物理媒体に閉じ込めた一枚。
Esc.eipが2010年に残した『Unsound Behaviour』は、ミニマルテクノの審美と構造が最大限に抑制されたフォルムで提示される「知覚の余白」そのもの。
2. 【構造と文脈|Structure & Context】
音響構造|Microstructure in Controlled Space
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A1「Unsound Behaviour」:緻密なハットとキックの対話によって構成される低域主導のリズム構造。時間軸上の「無音」がリズムの要素として機能する。
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A2「Reprise」:前曲のリダクションとも言えるトラックで、位相の反転やエフェクトの引き算が進行を組み替える。
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B面「Miraa」:極小パーカッションと地を這うようなローエンドにより、音というより気配の残響が支配する。音楽の枠を逸脱した「持続の技法」。
この3曲は、いずれもミニマルテクノの極北に位置する構成であり、「盛り上がり」や「展開」を意図的に削ぎ落とすことで、聴く者の時間感覚そのものを試す構造物となっている。
制作環境と制度外構造|Rare Format / Silent Distribution
つまりこの作品は、流通量・制度性・音響設計すべてにおいて「聴かれないこと」こそが前提化された、現代ミニマルの逆説的記録物である。
3. 【状態詳細|Condition Overview】
メディア:VG(全体にスレ、針飛びない表面キズあり。わずかにチリノイズあり)
スリーブ:白無地スリーブ
4. 【支払と配送|Payment & Shipping】
発送:匿名配送(おてがる配送ゆうパック80サイズ)
支払:!かんたん決済(落札後5日以内)
注意事項:中古盤の特性上、微細なスレや経年変化にご理解ある方のみご入札ください。完璧な状態をお求めの方はご遠慮ください。重大な破損を除き、ノークレーム・ノーリターンにてお願いいたします。
この作品は、再生=反復=制度という構造への応答としての“Unsound”な振る舞いを、物理的に小規模に、音響的に緻密に提示した記録物です。2000年代末期ベルリン以降のミニマリズムと、その周辺的実践の代表例として、DJ/研究者/リスナーすべてにとって再考すべき一枚です。