日本語字幕付き
DVD
ヴェルディ:
歌劇『仮面舞踏会』全曲
プラシド・ドミンゴ
レオ・ヌッチ
ジョセフィン・バーストウ
ゲオルグ・ショルティ(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
日本語字幕つき。カラヤンの、ザルツブルク音楽祭ヴェルディ・シリーズのひとつとして構想され、その死によって、自身の公演が実現しなかった演目。後を引き継いだショルティによって、そのまま上演された伝説の公演だ。(CDジャーナル データベースより)
1990年のザルツブルク音楽祭における公演のライヴ収録。この1989年にプレミエ公演がおこなわれたこのプロダクションは、もともとはヘルベルト・フォン・カラヤンが指揮する予定で、配役はもちろん、演出家の人選(映画「マラソンマン」他で著名な映画監督ジョン・シュレシンジャー)もカラヤンがおこなったのですが、公演の11日前、1989年7月16日にカラヤンは亡くなってしまいます。
音楽祭全体の顔ともいうべきプレミエ公演の指揮台に立ったのはゲオルグ・ショルティ。ショルティは、カラヤンが亡くなった当夜に緊急の出演依頼を受け、「指揮できるのは貴方しかいない」という電話の相手に、当初は「6時間待ってくれないか」と答えたとか。由緒ある音楽祭の開幕公演、しかもカラヤンの代役ということで、さすがのショルティも一瞬躊躇したようですが、結局、夏の休暇を過ごしていたイタリアから急遽ザルツブルクへ馳せ参じました。
確かに、この大任を引き継ぎうる指揮者はたしかにショルティを置いて他にはいなかったといえるでしょう。カラヤンが選んだキャスト、カラヤンが吟味した舞台をショルティはみごとにまとめ、重厚な悲劇を繰り広げて喝采を浴び、長く「カラヤン王国」とまで言われたザルツブルク音楽祭の歴史の中で、重要なターニング・ポイントとなったこの公演を大成功させたのでした。
このDVDに収録されているのは翌年の再演時のもので、もはや緊急出演の硬さとは無縁、絶好調の精力的なショルティの音楽を、その独特な指揮姿とともに楽しむことができます。
キャストもたいへん素晴らしく、第1幕の登場シーンから「千両役者」の形容がふさわしいドミンゴの輝かしいグスタフ3世(リッカルド)を筆頭に、歌に演技に強烈な性格表現をみせるバーストゥとヌッチ、軽やかな美声を聴かせるスミ・ヨー、ド迫力の声が凄いクィヴァーと文字通り粒選りです。
シュレシンジャーの演出はリアリズムに徹したもの。背景をおろそかにしないあたりはさすが映画監督で、きわめてリアルかつ豪華な装置はそれだけでも見物。ウルリカが主催する第1幕第2場のブードゥー教を思わせる儀式の描写は、同じ題材で「サンタリア」という映画を撮ったシュレシンジャーならではのものでしょう。この暗いシーンを鮮明に収めている画質の良さもポイント。音質も優秀です。
ヴェルディ:
歌劇『仮面舞踏会』全曲プラシド・ドミンゴ(T:グスタフ3世【リッカルド】) レオ・ヌッチ(Br:アンカーストレーム伯爵【レナート】) ジョセフィン・バーストウ(S:アメリア) スミ・ヨー(S:オスカル) フローレンス・クィヴァー(M:ウルリカ) ジャン=リュック・シェニョー(Br:クリスティアーノ【シルヴァーノ】) ゴラン・シミック(B:ホーン伯爵【トム】) クルト・リドル(B:リッビング伯爵【サムエル】)、他 ウィーン国立歌劇場合唱団
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ゲオルグ・ショルティ(指揮)
演出:ジョン・シュレシンジャー 装置:ウィリアム・ダドリー 衣裳:ルチアーナ・アッリーギ 収録:1990年7月28日 ザルツブルク祝祭大劇場 映像収録:ブライアン・ラージ 収録時間:145分 画面:カラー、4:3 音声:リニアPCMステレオ 字幕:日本語、イタリア語 NTSC REGION ALL
国内正規セル盤、帯つき。
日本語字幕つき。
コンディション良好。
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