クァンティックことウィル・ホランドの音楽世界は、ここ数年でさらなる深みを増している。古き良き音楽文化に対する真摯な眼差しと、それを未来へと解き放とうとする確固たる意志。それはデビュー以来ウィルの音源をリリースしてきたイギリスの優良レーベル、トゥルー・ソウツの全カタログにも通じるものだが、ウィルの近作はそうしたレーベル・カラーを象徴するものと言えるだろう。
フラワリング・インフェルノの2ndアルバム『Dog With A Rope』は、素晴らしい結果を残した前作『Death Of The Revolution』およびコンボ・バルバロ名義の『Tradition In Transition』という近作2作品の世界がここで融合され、見事に華開いている。
歴史的傑作を連発していたリー・ペリーの70年代のサウンド・プロダクションを連想させるダブワイズ。キングストンのゲットーで熟成されたかのような、シャープで乾いたリズム・セクション(スティール・パルスやUB40の屋台骨を支えてきた名ドラマー、コンラッド・ケリーのドラムにも注目したい)。ウィルの近作において最重要プレイヤーとなっているペルー人ピアニスト、アルフレディト・リナレスが奏でる流麗なメロディー。グァグァンコーやクンビアといったラテン・ミュージックの――ちょっとやそっとでは醸し出すことのできない――濃厚で芳醇な香り。レゲエの古典的トラック〈Swing Easy〉のオリジナルなリメイクも、数々のアーティスト/楽団にカヴァーされてきたクンビア・クラシック“Cumbia Sobre El Mar”もここにはある。各要素が実験的に結びつけられながら、それらがここまで有機的なフォルムを描いた作品を僕は知らない。『Dog With A Rope』のなかでキューバ~ジャマイカ~コロンビアという遠く離れた国々はひとつに結び合わされ、いまだ誰も足を踏み入れたことのないトロピカル・ミュージックの楽園がここに築き上げられているのだ。
1. DOG WITH A ROPE
2. DUB Y GUAGUANCO
3. SING EASY
4. ECHETE PA'LLA (VERSION)
5. PORTADA DEL MAR
6. CUMBIA SOBRE EL MAR
7. TE PICO EL YAIBI(VERSION)
8. NO SAY DEL VALLE
9. ECHETE PA'LLA
10. TE PICO EL YAIBI
11. DOG QITH A ROPE DUB
12. NO SAY DEL VALLE (INST)
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