JMTEC V-Ⅲは古い機種なので私も知らなかったのですが故長岡鉄男氏も推奨されておられたようです。
古いMMカートリッジで長岡氏推奨といえば幻のコンダクトYC-05Eがありました。そう、このV-Ⅲも同じ方が手掛けたのでしょう。
JMTECはジムランとアルテックをくっ付けたようなネーミングですが安価で高性能なアンプや大型スピーカーなどを出していました。
有名なダブルナイフエッジのアームもSAEC名義とJIMTEC名義で同じ物が販売されていた時期があります。
V-ⅢカートリッジはSHUREのマネのようですが音は間違いありません。音場も広くダイナミックでシャープと素晴らしい音です。
JMTECはその後SAECになりました。ほとんど知られていないのか何故か人気が無いのですがあのSAECの前身です。
実質SAEC製のMMカートリッジという事です。シェルはビクター製のPH-4をお付けします。
純正の針はとても贅沢な超楕円針を使っています。
MC、MMどちらも使用時間はわかりませんが現状問題なくとてもよい音が出ています。
実はTT-71にはVictorロゴの違いで前期と後期のタイプがありました。今回の出品はロゴの新しい後期タイプです。
使用部品や仕上げの色合いなど僅かに違いはありますが基本的に同じ物です。
テクニクスの旧機種ではスピンドルオイルが付属するなど注油できるようになっていますがビクター機では注油は不要となっています。
しかし古い機種では注油すべきです。簡単にはオイル交換できないようになっていますが本機ではいちどFG基板を外してローターを取り外しました。
古い油をふき取り、新たに超潤滑性の特別なオイルを注油しました。
全体は特殊なクリーニングワックスなどでクリーニングしました。
本体キャビネットCL-P1Dは高密度パーチクルボードとブナ材の複合素材製でとても重く堅牢です。
QL-7Rもしっかりと作られていましたがこちらの方がずっと本格的です。JL-B61などもキャビはしっかりしていますがやはりこちらは本物です。
木部には若干キズがありましたが樹脂製のキズ補修材で殆どわからない程度に補修しました。
金属部はプラッターやアームなどコンパウンドや金属磨きクロスで磨きピカピカです。
ダストカバーはコンパウンドで磨き特殊なクリーニングワックスで仕上げてとてもクリアーですが細かいキズはあります。
アームFR-54はインサイドフォースキャンセラーのウェイトが無くなっていたので釣り用おもりを使って補修。
重さは合わせてありますが調整はできないのでかけるかかけないかの二択で調整してください。
全体はクリーニングしてとても綺麗です。軸部もクリーニングして感度良好です。
実際にクリーニングしてみると本当によくわかります。ヤニでブレーキのかかったように重くなったアームも驚くほどスムーズに動くようになります。
脚部インシュレーターも特に問題はありません。ゴムシートもクリーニングして保護剤をかけてあります。
その他、年式なりの細かいキズ、スレなどは僅かにありますが全体的にとても綺麗かと思います。
添付画像をよくご覧になってご検討ください。写真は下手で申し訳ありませんが多めにupしておきました。
TT-71はオシロスコープを使ってサービスマニュアルによるチェックポイントの確認、調整をしました。
私はこの機種やターンテーブル TT-71は何台も整備して問題点は把握しています。使用しているFETの劣化があったりします。回転は安定してストロボスコープも33回転、45回転も問題なくしっかり止まります。ブレーキも問題ありません。
また、電源部のケミコンを止めている接着剤が劣化して悪さをします。
ここもチェック、古い接着剤を取り去ってクリーニング、ケミコンの容量、ESR値も問題なかったの付け直しました。
よくケミコンやトランジスタを全て交換して整備される方が居られますが確かに新しい物に交換すれば良いでしょう。
でも漫然と多くの部品を交換するだけでは問題点が把握できないのです。私は問題点を把握してそこを対処するのが整備の基本と考えます。
アース線は私の自作の物をお付けします。
付属品はゴムシートとEPアダプター、出力ケーブルをお付けします。EPアダプターはナガオカ製の高級なアルミ削り出しです。
出力ケーブルは定評あるカナレ製を使って自作しました。
さらにTT-71とFR-54取扱説明書のコピーをお付けします。不鮮明な所はあるかもしれませんがご了承ください。
さらに即決で購入された方には上述のテクニカのディスクスタビライザーAT618とMCまたはMMカートリッジをお付けします。
落札後にご希望をお知らせください。
オート機構など全く無いマニュアル式ですので慣れた方なら問題ありませんが
はじめてレコードプレーヤーをお使いになる方はアームのバランスのとり方や針圧の掛け方
アームの高さの合わせ方、カートリッジの取り付け方など一般的なプレーヤーの使い方をよくお調べになってからお使いください。
よくプレーヤーで問題になるのはカートリッジの取り付けによる接触不良とアームの高さ調整ですね。
アームやアームリフターの高さによっては始めは良くても終わりの方までかけられない事などあります。
カートリッジの厚みはそれぞれ微妙に違いますのでよくチェックしてください。
ビクターはもともと日本ビクター蓄音器といったくらいでレコードプレーヤーの専門会社だったのです。
この機種の前にはJL-B77には自社開発の最高レベル(現在でもこれを超えるのはあるのか?)のモーターを開発したり
この後一時期ACモーター(JL-B61/TT-61など)を開発採用したり、本機などに使われたDCモーターを開発採用し
その後のメインモーターとして自社機はもちろんヤマハやマイクロなどにOEM供給する事になります。
この機種はクォーツロックですので回転は非常に安定しています。ここは安心ですね。
この機種を整備して音出し確認してみるといつもその音の良さに感心して納得させられます。
レコードプレーヤーは本機のようにしっかりと重く丁寧に作られていれば、まず良い音がします。
その中ではアームがいちばん音に影響するかもしれません。
本機のアームは銘機FR-54です。FR-64の方が圧倒的に人気がありますがかなり使いにくいようで重量級カートリッジしか合わないようです。
一般的なカートリッジの重さではこちらの方がずっと使いやすいでしょう。実際多くの手持ちのカートリッジの能力を引き出してくれます。
レコードプレーヤーはオーディオ製品の中では特に繊細でその取り扱いには熟練が必要かと思います。
私は今でもレコードを聴くことがメインで多くのプレーヤーを使用してきました。
やはりオーディオマニアでしたらレコードを聴きましょう。
メカ部分がほとんどのアナログレコードプレーヤーはオーディオ機器の中では本当に特別な物と思います。